植物から抽出した精油を使うアロマテラピー。昨今は自然療法による心身の健康を考える方も増えていると言われています。ですが、アロマテラピーで使用される精油とは、どういったものなのでしょうか。
この記事では精油のイロハをアロマテラピー初心者でもわかりやすくお伝えします。
▼目次
1.精油ってなーに?
そもそも精油とは一体何なのでしょうか。まずは精油について基本的な知識をお伝えしてまいります。
1-1.精油の定義
内閣府に認定されているAEAJ(公益社団法人 日本アロマ環境協会)では、精油について次のように定義しています。
精油(エッセンシャルオイル)は、植物の花、葉、果皮、果実、心材、根、種子、樹皮、樹脂などから抽出した天然の素材で、有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質である。各植物によって特有の香りと機能を持ち、アロマテラピーの基本となるものである。
※以上、AEAJホームページ(https://www.aromakankyo.or.jp/basics/oil/)より引用
つまり、精油は植物から香り成分を抽出したエッセンスのことです。産地や生産条件にもよりますが、精油を抽出するために植物によっては大量の原材料が必要なこともあります。
1-2.アロマオイルと精油(エッセンシャルオイル)の違い
よくアロマと聞くとアロマオイルを思い浮かべる方も多いと思います。ではアロマオイルと精油(エッセンシャルオイル)とは何が違うのでしょうか。
先ほど、精油とは植物から香り成分を抽出したエッセンスとお伝えしましたが、精油は100%天然素材です。
しかし、アロマオイルはアルコールや人工香料など、人の手が加えられています。当然、ものによっては化学物質も入っているため、アロマテラピーには向きません。
なので、はじめてアロマを使うという方はまず、アロマオイルと精油(エッセンシャルオイル)の違いを理解することが大切です。
1-3.精油にはどんな作用があるの?
さて、それでは精油には一体、どんな作用があるのでしょうか。
・神経に働きかけてリラックスさせる
・胃腸に働きかけ消化や食欲を増進させる
・ホルモンの分泌のバランスをよくする
・免疫の働きを高める
・細菌やカビ、酵母などの増殖を抑制する
・ウイルスの増殖を抑制する
・虫を寄せつけないようにする
このほかにも、精油にはさまざまな作用があります。
私たち人間の体は人それぞれ細胞・遺伝子レベルで異なります。そのため、精油の効果を保証するものではありませんが、精油の作用を活用することで健康意識が高まることは間違いないでしょう。
2.精油の種類と正しい選び方
精油にはどんな種類のものがあるのでしょうか。
2-1.代表的な精油の種類
代表的な精油として、
花:カモミール・ローズ・ネロリ・・・
葉:ローズマリー・ペパーミント・レモングラス・・・
花と葉:ラベンダー・ゼラニウム・・・
果皮:ベルガモット・レモン・グレープフルーツ・・・
樹脂:フランキンセンス・ベンゾイン・ミルラ・・・
木:サンダルウッド・ローズウッド・シダーウッド・・・
果実:ジュニパー・リツエバクベバ・・・
・・・などがありますが、AEAJ(公益社団法人 日本アロマ環境協会)のアロマテラピー検定一級では30種類の精油について学べます。
各精油は特徴もまたそれぞれですから、精油は一言で語れるものではありません。なので、ここでは精油の種類がそれだけたくさんあるということをご理解いただければと思います。
2-2.精油を選ぶ3つのポイント
精油の種類はわかったけど、たくさんありすぎるとどうやって選べば良いかわからない方もいらっしゃるでしょう。
そこで、精油を選ぶ3つのポイントをお伝えします。
精油を選ぶポイント1
大切なことは好きな香りを選ぶということです。精油を使う本人が心地よいと感る香りが不思議とその方に必要な香りだったりします。
精油を選ぶポイント2
最近は100均などでもアロマオイルが手に入ります。ですが、先ほど「1-2.アロマオイルと精油(エッセンシャルオイル)の違い」でも触れましたように、アロマオイルは精油(エッセンシャルオイル)ではありません。
フレッシュなものを選ぶ意味でも製造年月日を確認し、天然成分100%のものを選びましょう。
精油を選ぶポイント3
専門店で購入することをオススメします。使用方法を間違ってしまうと健康被害に遭う場合もありますから、豊富な知識を持つスタッフがいるお店の方が安心できるでしょう。
ちなみに、アロマデザインカフェアンジーでも精油をお買い求めいただけます。お客様一人ひとりに見合ったアロマをオススメいたしますので、お気軽にご相談くださいませ。
3.代表的な精油の抽出法
ここからは代表的な精油の抽出法を3つご紹介いたします。
3つの精油の抽出法は、
・水蒸気蒸留法
・溶剤抽出法
・圧搾法
の3つで、それぞれ順を追って解説してまいります。
3-1.水蒸気蒸留法
水の中に植物を入れて、その水を沸騰させるまたは蒸気をあてて出る水蒸気を冷却器で冷やすと液化するので、その一部が精油となります。
精油の多くはこの水蒸気蒸留法で作られており、道具と知識があれば自宅でも精油を抽出することが可能です。
副産物として芳香蒸留水(フローラルウォーター)が取れます。
3-2.溶剤抽出法
有機溶剤を用いて芳香成分を抽出する方法です。水蒸気蒸留法の欠点である水溶性の芳香物質も取り出せて、より自然な香りとなりますが、有機溶剤が残っている可能性があるため、肌には使用しにくい欠点があります。
3-3.圧搾法
文字通り、絞り取るという意味で、柑橘系の果皮を遠心分離機やローラーにより圧搾して精油を抽出します。
これまでお伝えした2つの方法より自然な状態での作業なので、不純物が残ってしまい、消費期限が短いのがネックかもしれません。
4.おわりにーー
いかがでしたか。今回はアロマテラピーで使用される精油についてのエトセトラをお届けしてまいりました。これからアロマテラピーをはじめる方、アロマテラピーに興味をお持ちの方は、ぜひ安全に楽しむためにも精油の知識を深めてくださいね。
ちなみに、坂戸市(埼玉県)をはじめ近隣エリアでアロマライフをサポートするアロマデザインカフェアンジーでは、アロマテラピーに関する講座やワークショップを開催しております。
Zoomなどのオンラインや個別での対応も可能な場合がありますので、ぜひご検討いただけたら幸いです。
認定講座の詳細を見るワークショップの詳細を見る
おすそわけマーケットプレイス「ツクツク!!」 | |
価格:3,520円 |
おすそわけマーケットプレイス「ツクツク!!」 | |
価格:4,070円 |